本ページでは、DPC公開データに基づく手術実績数をもとに、肺がん治療を行う医療機関の規模や診療体制を把握するための参考情報をまとめています(肺がん治療において一定以上の症例数と専門性を有する全国主要医療機関を中心に掲載しています)。
肺がんの名医・専門医の情報がある病院については、先生のお名前を記載していますので、病院選びの参考情報としてご活用下さい。
※「肺の悪性腫瘍」の治療実績数を、便宜上“肺がん”のランキングとしています。また、特定の医療機関や医師の優劣、治療成績を示すものではありません。
※その他の医療機関の診療実績については、Caloo(肺がん)等を参照下さい。
※診療内容については、各医療機関のホームページ等でご確認下さい。
※エリア別の名医・専門医のリスト・解説は、下表のリンクからご覧いただけます。
肺がん症例数ランキング(全国30病院)と名医・専門医在籍状況
※名医・専門医の掲載の有無は、必ずしも病院の診療レベルを反映するものではありません。
■手術数に基づく肺がん病院ランキング
肺がん病院ランキング 1位~10位
| 病院名、手術数、所在地、診療科の特徴、名医・専門医情報(敬称略) |
| ●札幌南三条病院(北海道) 症例数2,304件(手術有473件/無1,831件) ・小場弘之(院長) ・加地苗人(副院長兼呼吸器外科部長) |
| ●国立がん研究センター中央病院(東京) 症例数2,183件(手術有801件/無1,382件) ・渡辺俊一(呼吸器外科長) ・山本昇(先端医療科長) |
| ●東海大学医学部付属病院(神奈川) 症例数2,090件(手術有236件/無1,854件) ・岩﨑正之(所属長) |
| ●国立がん研究センター東病院(千葉) 症例数1,863件(手術有584件/無1,279件) ・坪井正博(呼吸器外科長) ・青景圭樹(医長) |
| ●静岡県立静岡がんセンター(静岡) 症例数1,789件(手術有405件/無1,384件) ・大出泰久(呼吸器外科部長) ・内藤立暁(支持療法センター長兼務医長) |
| ●仙台厚生病院(宮城) 症例数1,765件(手術有270件/無1,495件) |
| ●近畿中央呼吸器センター(大阪) 症例数1,689件(手術有192件/無1,497件) |
| ●春日部市立医療センター(埼玉) 症例数1,579件(手術有218件/無1,361件) |
| ●姫路医療センター(兵庫) 症例数1,505件(手術有260件/無1,245件) ・今西直子(呼吸器外科医長) |
| ●神奈川県立がんセンター(神奈川) 症例数1,342件(手術有552件/無790件) ・伊藤宏之(副院長兼呼吸器外科部長) |
肺がん病院ランキング 11位~20位
| 病院名、手術数、所在地、診療科の特徴、名医・専門医情報(敬称略) |
| ●山口宇部医療センター(山口) 症例数1,317件(手術有180件/無1,137件) |
| ●東京医科大学病院(東京) 症例数1,291件(手術有254件/無1,037件) ・池田徳彦(主任教授) |
| ●大阪国際がんセンター(大阪) 症例数1,291件(手術有361件/無930件) ・岡見次郎(主任部長) |
| ●がん研究会 有明病院(東京) 症例数1,278件(手術有514件/無764件) ・西尾誠人(呼吸器センター長) ・文敏景(呼吸器外科部長) ・奥村栄(嘱託医) |
| ●熊本大学病院(熊本) 症例数1,216件(手術有371件/無845件) ・鈴木実(教授・診療科長) |
| ●埼玉医科大学国際医療センター(埼玉) 症例数1,215件(手術有310件/無905件) |
| ●一宮西病院(愛知) 症例数1,191件(手術有168件/無1,023件) |
| ●渋川医療センター(群馬) 症例数1,184件(手術有96件/無1,088件) |
| ●自治医科大学附属病院(栃木) 症例数1,161件(手術有278件/無883件) |
| ●獨協医科大学病院(栃木) 症例数1,144件(手術有205件/無939件) ・千田雅之(診療部長) |
肺がん病院ランキング 21位~30位
| 病院名、手術数、所在地、診療科の特徴、名医・専門医情報(敬称略) |
| ●九州がんセンター(福岡) 症例数1,127件(手術有201件/無926件) |
| ●和泉市立総合医療センター(大阪) 症例数1,111件(手術有230件/無881件) ・光冨徹哉(総長) |
| ●藤田医科大学病院(愛知) 症例数1,091件(手術有224件/無867件) |
| ●四国がんセンター(愛媛) 症例数1,084件(手術有235件/無849件) ・山下素弘(院長) |
| ●北海道がんセンター(北海道) 症例数1,078件(手術有314件/無764件) |
| ●北里大学病院(神奈川) 症例数1,055件(手術有212件/無843件) |
| ●名古屋第一病院(愛知) 症例数1,055件(手術有318件/無737件) |
| ●市立釧路総合病院(北海道) 症例数1,030件(手術有211件/無819件) |
| ●産業医科大学病院(福岡) 症例数1,021件(手術有249件/無772件) ・田中文啓(病院長) |
| ●九州大学病院(福岡) 症例数1,020件(手術有263件/無757件) |
肺がん症例数が多い病院で診てもらうメリット
肺がんは日本人のがん死亡原因として上位を占める疾患であり、近年は画像診断技術や治療法の進歩により、診断や治療の選択肢が広がっています。
一方で、腫瘍の組織型や遺伝子変異の有無、進行度、患者の全身状態などによって治療方針が大きく異なるがんでもあり、診断から治療までには高い専門性と経験が求められます。
肺がん症例数が多い病院では、日常的に肺がん患者の診療が行われていることが多く、画像診断、気管支鏡検査、病理診断などの各プロセスにおいて経験が蓄積されている傾向があります。
肺がんでは、病変の位置や広がり、縦隔リンパ節の評価などが治療選択に大きく影響するため、診断経験の豊富さは一つの参考指標となります。
また、肺がんの治療は、外科手術、放射線治療、化学療法、分子標的治療、免疫療法などを、病期やがんの性質に応じて組み合わせて行うことが一般的です。
症例数の多い医療機関では、呼吸器内科、呼吸器外科、腫瘍内科、放射線科、病理部門などが連携し、多職種で治療方針を検討する体制が整えられているケースも少なくありません。
こうした体制は、治療選択肢を幅広く検討するための基盤となります。
さらに、肺がん治療では、治療中の副作用管理や合併症への対応、呼吸機能への配慮などが重要となる場面も多く、症例数の多い病院では、こうした対応経験が蓄積されている点も特徴の一つです。
治療後の経過観察や生活指導を含めた長期的なフォローにおいても、診療経験は参考材料となり得ます。
ただし、症例数が多いことが、すべての患者にとって最適な医療を保証するものではありません。
年齢、病期、併存疾患、生活環境などによって適切な治療方針は異なります。
症例数はあくまで「診療規模や経験を把握するための参考情報」と位置づけ、最終的な判断は主治医や専門医との十分な相談を通じて行うことが重要です。
肺がんの治療先を検討する際には、公的機関の情報や専門医監修による資料を活用しながら、自身の病状に合った医療体制が整っているかを冷静に確認することが、納得のいく医療選択につながります。
都市部在住か地方都市在住かで肺がんの病院の選び方は異なる?
肺がんは治療法の選択肢が多様化している一方で、診断や治療の内容は病期やがんの性質によって大きく異なります。
そのため、病院選びにおいては「都市部在住か地方都市在住か」という居住環境が、検討材料の一つとなる場合があります。
都市部では、大学病院やがん専門病院が集積しており、肺がん症例数の多い医療機関にアクセスしやすい環境があります。
外科手術、放射線治療、薬物療法を院内で一貫して提供できる施設も多く、多職種によるカンファレンスを通じて治療方針が検討される機会が比較的多い点が特徴です。
また、遺伝子検査や新しい治療法に関する情報提供が行われる機会が多いことも、都市部医療機関の一つの特徴といえます。
一方、地方都市在住の場合でも、地域の中核病院やがん診療連携拠点病院を中心に、肺がん診療が適切に行われているケースは少なくありません。
標準的な手術や薬物療法、放射線治療、経過観察などは、地域の医療機関で継続できる場合も多く、必要に応じて高度医療機関と連携する体制が取られることもあります。
肺がんの治療では、初期治療だけでなく、定期的な検査や長期的なフォローアップが必要となる場合があります。
そのため、通院距離、交通手段、家族の支援体制など、生活面の条件も重要な判断材料となります。
都市部の医療機関を選択した場合、通院や宿泊の負担が生じることもあるため、治療を継続する上での現実性について事前に検討しておくことが望まれます。
重要なのは、都市部か地方かという区分で病院の優劣を決めるのではなく、自身の病状や治療段階に応じて、どの医療機関が適しているかを考えることです。
症例数や施設規模はあくまで参考情報の一つであり、最終的な治療方針や病院選択については、主治医や専門医と十分に相談した上で判断することが大切です。
肺がんに関する情報収集にあたっては、公的機関や専門医監修による信頼性の高い情報を活用し、無理のない医療選択を行うことが、治療の継続と生活の質の維持につながります。
■主治医の名前がサイト内に無い場合
「自分が行こうとしている病院の先生が載っていない」「出来るだけ自宅近くにある病院を探したい」と言ったご照会をいただくことがあります。
本サイトに記載のない地域にも、専門性の高い治療を行っている医師や病院は数多く存在します。
ご自身の地域で医療機関を探す際は、「がん診療連携拠点病院」のリストや、消化器内科・外科を専門とする大学病院・医療センターを確認することが有効です。
さらに、主治医や地域医療連携室などにご相談いただければ、地域に適した選択肢や医療機関の紹介が得られる場合があります。
参考として、がんの名医と言われる先生に伺った病院選びのポイントを下記にまとめましたので、ご興味のある方はご覧下さい。
●がんの名医に教えて頂いた「病院・医者選びのポイント」
■名医に診てもらうための道程(近道)
癌の名医に「病院・医師選びのポイント」と「名医に診てもらう方法(どういうルートで先生のところに患者が来るのか)」をヒアリングしましたので、ご興味のある方はご覧ください。
●がんの名医に教えて頂いた「名医に診てもらう方法」
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※医師の役職については、各病院の公式サイトを出典としています。
