大腸がんの抗がん剤治療|FOLFOX・CAPOXの効果と副作用を解説

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大腸がんで抗がん剤治療を受ける、あるいは現在治療中の方に向けて、治療の位置づけや流れ、副作用、生活への影響などを、公的機関の公表データや診療ガイドラインをもとに整理しています。
大腸がんでは、術後再発予防(補助化学療法)と、転移がある場合の病勢コントロールの双方で抗がん剤が重要な役割を担います。
「なぜ自分に必要なのか」「どの程度再発率を下げるのか」といった疑問を持つ方も少なくありません。本ページでは、生存率の推移と治療の進歩、副作用対策や生活面の工夫についても解説します。
参考情報としてご覧ください。

大腸がん治療における抗がん剤の位置づけ

大腸がんの抗がん剤治療は、大きく分けて次の2つの目的があります。
・手術後の再発を防ぐ「術後補助化学療法」
・転移がある場合に病勢を抑える「全身化学療法」
ステージⅢでは術後補助化学療法が標準治療とされ、再発率を一定程度下げる効果が示されています。
ステージⅡでも、再発リスクが高い症例では補助化学療法が検討されることがあります。
代表的なレジメンには、
・FOLFOX療法
・CAPOX療法
などがあります。いずれもオキサリプラチンを含む治療で、再発予防効果が報告されています。

医師から抗がん剤を勧められた場合は、
・どのくらい再発率が下がるのか
・治療期間はどのくらいか
・副作用の見通しはどうか
を具体的に確認することが重要です。に臨むことが大切です。

大腸がんの5年生存率の推移

下記の表は、大腸がんの5年生存率の推移です。

<大腸がんの5年生存率の推移>

stage(診断年)
 2013年 
(診断年)
 2014年 
(診断年)
 2015年 
94.0%94.8%92.3%
88.8%88.2%86.1%
77.2%77.5%76.0%
18.8%18.6%18.4%
全平均72.4%72.6%71.4%

出典:国立がん研究センター「院内がん登録生存率集計結果閲覧システム」
※生存率データには、201
4年以前は相対死亡率を、2015年はネット・サバイバル(純生存率)の数値を記載しています。
※がん種および診断年を選択して表示される全国集計データをもとに整理しています。
※生存率は院内がん登録の集計に基づく参考値であり、個々の予後を示すものではありません。

早期(Ⅰ~Ⅱ)は高い生存率が示されており、2013年から2015年にかけて大きな変動はみられていません。
ステージⅢでは約76~77%前後で推移しており、明確な改善傾向はみられないものの、一定の水準が保たれていることがわかります。
一方、ステージⅣでは20%未満にとどまり、依然として予後の改善が課題であることが読み取れます。
大腸がん治療では、ステージⅢに対する術後補助化学療法(FOLFOX・CAPOXなど)が標準治療として確立しており、これらの治療成績が現在の生存率に一定程度反映されている可能性はあります。

本表は2013~2015年診断症例の5年生存率であり、抗がん剤レジメンの世代差(オキサリプラチン併用療法の普及など)を直接比較する設計にはなっていません。
そのため、治療進歩の影響を評価するには、より長期・大規模な解析が必要です。


よくみられる副作用と「いつまで続くか」

大腸がんの抗がん剤で特に多い副作用は次の通りです。

1. 手足のしびれ(末梢神経障害)

オキサリプラチン特有の副作用で、治療中に徐々に蓄積します。
治療終了後に軽快することが多いですが、長期間残る場合もあります。

2. 手足症候群

カペシタビン内服時にみられることがあり、手足の赤み・痛み・皮むけが生じます。

3. 下痢・口内炎

内服抗がん剤で出やすく、水分管理が重要です。

4. 白血球減少

投与後1~2週間で下がることが多く、発熱時は早期受診が必要です。

副作用は個人差が大きく、「どのくらい続くか」は一律ではありません。
強いしびれが出た場合は減量や休薬が検討されることもあります。


抗がん剤と再発予防効果

術後補助化学療法では、再発率を数%~十数%程度低下させる効果が報告されています(病期やリスクにより異なる)。
「途中でやめたらどうなるのか」という不安もありますが、治療効果と副作用のバランスを見ながら調整されるのが一般的です。
無理に継続するのではなく、主治医と相談しながら最適化していくことが重要です。


治療と仕事・生活の両立

外来化学療法が中心であり、仕事を続ける方も少なくありません。
ただし、投与後数日は体調が不安定になりやすいため、勤務調整が現実的です。
・投与週は軽めの業務に
・体調が安定する週に活動を集中
・無理をしない
といった工夫が有効です。


補完医療・セルフケア

十分なエビデンスがあるものは限られますが、
・栄養バランスの維持
・軽い運動
・保湿ケア(手足症候群対策)
などは実践しやすいセルフケアです。
サプリメントは薬剤相互作用がある場合もあるため、必ず医師に相談しましょう。


経済的負担と公的制度

抗がん剤治療は保険適用です。
高額療養費制度により自己負担には上限があります。
・限度額適用認定証
・医療費控除
・自治体助成
などの制度を活用することで、経済的不安を軽減できる場合があります。


まとめ

大腸がんの抗がん剤治療は、再発予防や病勢コントロールにおいて重要な役割を果たします。
生存率はステージによって大きく異なりますが、治療の進歩によりⅢ期の再発抑制効果が示されています。
副作用への対策、生活との両立、経済的支援制度の活用などを含め、治療は総合的に支えていくものです。
生存率は集団統計であり、個々の経過は年齢、腫瘍の性質、治療反応性などによって異なります。
不安や疑問がある場合は、遠慮なく主治医や医療スタッフに相談してください。
納得したうえで治療に臨むことが、前向きに継続するための基盤になります。

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