本ページでは、DPC公開データに基づく手術実績数をもとに、胆道(胆管)がん治療を行う医療機関の規模や診療体制を把握するための参考情報をまとめています(胆道がん治療において一定以上の症例数と専門性を有する全国主要医療機関を中心に掲載しています)。
胆道がんの名医・専門医の情報がある病院については、先生のお名前と紹介文を記載していますので、病院選びの参考情報としてご活用下さい。
※「肝・肝内胆管の悪性腫瘍(続発性を含む)」の治療実績数を、便宜上“胆道・胆管がん”のランキングとしています。また、特定の医療機関や医師の優劣、治療成績を示すものではありません。
※その他の医療機関の診療実績については、Caloo(胆管がん)等を参照下さい。
※診療内容については、各医療機関のホームページ等でご確認下さい。
※エリア別の名医・専門医のリスト・解説は、下表のリンクからご覧いただけます。
胆道がん症例数ランキング(全国30病院)と名医・専門医在籍状況
※名医・専門医の掲載の有無は、必ずしも病院の診療レベルを反映するものではありません。
■症例数に基づく胆道がん病院ランキング
胆道がん病院ランキング 1位~10位
| 病院名、手術数、所在地、診療科の特徴、名医・専門医情報(敬称略) |
| ●順天堂大学医学部附属順天堂医院(東京) 症例数993件(手術有893件/無100件) ・齋浦明夫(肝・胆・膵外科 主任教授) ・伊佐山浩通(肝・胆・膵内科 教授) |
| ●金沢大学附属病院(石川) 症例数696件(手術有395件/無301件) |
| ●熊本大学病院(熊本) 症例数672件(手術有314件/無358件) |
| ●静岡県立静岡がんセンター(静岡) 症例数672件(手術有476件/無196件) ・上坂克彦(肝・胆・膵外科 総長) |
| ●広島大学病院(広島) 症例数638件(手術有308件/無330件) |
| ●神奈川県立がんセンター(神奈川) 症例数634件(手術有293件/無341件) ・古瀬純司(総長) |
| ●国立がん研究センター中央病院(東京) 症例数603件(手術有317件/無286件) ・島田和明(病院長) ・奥坂拓志(肝胆膵内科長) ・江崎稔(肝胆膵外科長) |
| ●岩手医科大学附属病院(岩手) 症例数571件(手術有367件/無204件) ・新田浩幸(外科 教授) |
| ●大阪公立大学医学部附属病院(大阪) 症例数518件(手術有363件/無155件) |
| ●近畿大学病院(大阪) 症例数515件(手術有340件/無175件) |
胆道がん病院ランキング 11位~20位
| 病院名、手術数、所在地、診療科の特徴、名医・専門医情報(敬称略) |
| ●大阪国際がんセンター(大阪) 症例数507件(手術有289件/無218件) |
| ●千葉大学医学部附属病院(千葉) 症例数500件(手術有345件/無155件) ・大塚将之(科長、教授) |
| ●名古屋大学医学部附属病院(愛知) 症例数493件(手術有253件/無240件) ・江畑智希(消化器・腫瘍外科科長) |
| ●虎の門病院(東京) 症例数479件(手術有251件/無228件) ・橋本雅司(消化器外科 特任部長) ・進藤潤一(消化器外科(肝・胆・膵)部長) |
| ●東京大学医学部附属病院(東京) 症例数466件(手術有350件/無116件) |
| ●久留米大学病院(福岡) 症例数464件(手術有344件/無120件) |
| ●国立がん研究センター東病院(千葉) 症例数461件(手術有304件/無157件) ・後藤田直人(肝胆膵外科長) |
| ●札幌厚生病院(北海道) 症例数452件(手術有260件/無192件) |
| ●北海道大学病院(北海道) 症例数447件(手術有327件/無120件) ・平野聡(消化器外科 科長) |
| ●武蔵野赤十字病院(東京) 症例数440件(手術有278件/無162件) |
胆道がん病院ランキング 21位~30位
| 病院名、手術数、所在地、診療科の特徴、名医・専門医情報(敬称略) |
| ●福山市民病院(広島) 症例数423件(手術有151件/無272件) |
| ●岡山大学病院(岡山) 症例数395件(手術有281件/無114件) |
| ●関西医科大学附属病院(大阪) 症例数392件(手術有213件/無179件) ・里井壯平(診療部長・診療科長・教授) |
| ●神戸大学医学部附属病院(兵庫) 症例数388件(手術有196件/無192件) |
| ●久留米中央病院(福岡) 症例数387件(手術有239件/無148件) |
| ●和歌山県立医科大学附属病院(和歌山) 症例数376件(手術有290件/無86件) |
| ●新潟大学医歯学総合病院(新潟) 症例数370件(手術有143件/無227件) ・若井俊文(消化器外科 診療科長) |
| ●がん研究会 有明病院(東京) 症例数352件(手術有272件/無80件) ・井上陽介(肝・胆・膵外科 副部長) |
| ●獨協医科大学病院(栃木) 症例数349件(手術有240件/無109件) ・青木琢(肝・胆・膵外科 診療部長) |
| ●姫路赤十字病院(兵庫) 症例数347件(手術有269件/無78件) |
胆道がん症例数が多い病院で診てもらうメリット
胆道がんは、胆管がんや胆のうがんなどを含む比較的まれながんであり、診断や治療には高度な専門性が求められます。特に初期症状が分かりにくく、発見時には進行しているケースも少なくないため、診療経験の蓄積が重要とされる疾患の一つです。
症例数が多い病院では、胆道がん患者を日常的に診療している体制が整っていることが多く、画像診断、内視鏡検査、病理診断など、診断プロセス全体において経験が蓄積されています。胆道がんは、画像の読み取りや病変の評価が難しい場合も多く、こうした経験の差が診断精度に影響する可能性があります。
また、胆道がんの治療は外科手術だけでなく、化学療法、放射線治療、内視鏡的治療などを組み合わせて行われることが一般的です。症例数の多い病院では、消化器外科、消化器内科、放射線科、腫瘍内科などが連携し、患者の状態に応じた治療方針を検討する体制が構築されているケースが多く見られます。複数の診療科が関与することで、治療選択肢の幅が広がる点も特徴の一つです。
さらに、症例数が多い医療機関では、標準治療に基づいた診療が継続的に行われていることが多く、治療経過中に生じやすい合併症や副作用への対応経験も豊富である傾向があります。胆道がん治療では、治療そのものだけでなく、治療後の経過観察や支持療法も重要であり、こうした点でも経験の蓄積は一定の意味を持ちます。
一方で、症例数が多いことが、必ずしも治療成績や個々の患者にとって最適な医療を保証するものではありません。患者の年齢、病期、全身状態、併存疾患などによって、適切な治療方針は大きく異なります。そのため、症例数はあくまで「診療規模や経験を把握するための参考指標」として捉えることが重要です。
胆道がんの治療先を検討する際には、症例数だけで判断するのではなく、主治医との十分な相談を通じて、自身の病状に合った医療体制が整っているかを確認することが大切です。公的機関や専門医監修による信頼性の高い情報を活用しながら、納得のいく医療選択につなげていくことが望まれます。
都市部在住か地方都市在住かで胆道がんの病院の選び方は異なる?
胆道がんは専門性の高い診療が求められる疾患であり、病院選びにおいては居住地域によって考え方が異なる場合があります。都市部在住か地方都市在住かという点は、治療環境や通院条件を整理するうえで一つの視点となります。
都市部では、大学病院やがん専門病院が集積しており、胆道がんの症例数が比較的多い医療機関にアクセスしやすい環境があります。消化器外科、消化器内科、腫瘍内科、放射線科などが院内で連携しやすく、検査から治療までを一貫して行える体制が整っている施設も少なくありません。また、治療方針の検討において多職種カンファレンスが行われる機会が多い点も、都市部の医療機関の特徴といえます。
一方で、地方都市在住の場合でも、地域の中核病院やがん診療連携拠点病院を中心に、胆道がん診療が行われているケースは多くあります。すべての治療を都市部で受ける必要があるわけではなく、診断や初期治療、化学療法、経過観察などを地元の医療機関で行い、必要に応じて高度医療機関と連携する体制が取られることもあります。このような役割分担により、通院負担を抑えながら治療を継続できる点は地方医療の利点の一つです。
胆道がんの治療では、手術だけでなく、化学療法や内視鏡的治療、支持療法など長期的な通院が必要となる場合もあります。そのため、居住地からの通院距離や交通手段、家族の支援体制など、生活面の条件も重要な判断材料となります。都市部の高度医療機関を選択した場合、移動や宿泊を伴うケースもあり、治療継続の負担について事前に検討しておくことが求められます。
重要なのは、都市部か地方かという二択で病院の優劣を判断するのではなく、自身の病状や治療段階に応じて、どの医療機関が適しているかを考えることです。症例数や施設規模は参考情報の一つであり、最終的な治療方針や病院選択については、主治医や専門医と十分に相談した上で判断することが大切です。
胆道がんに関する情報収集にあたっては、公的機関や専門医監修による信頼性の高い情報を活用しながら、無理のない医療選択を行うことが、長期的な治療継続につながります。
■主治医の名前がサイト内に無い場合
「自分が行こうとしている病院の先生が載っていない」「出来るだけ自宅近くにある病院を探したい」と言ったご照会をいただくことがあります。
本サイトに記載のない地域にも、専門性の高い治療を行っている医師や病院は数多く存在します。
ご自身の地域で医療機関を探す際は、「がん診療連携拠点病院」のリストや、消化器内科・外科を専門とする大学病院・医療センターを確認することが有効です。
さらに、主治医や地域医療連携室などにご相談いただければ、地域に適した選択肢や医療機関の紹介が得られる場合があります。
参考として、がんの名医と言われる先生に伺った病院選びのポイントを下記にまとめましたので、ご興味のある方はご覧下さい。
●がんの名医に教えて頂いた「病院・医者選びのポイント」
■名医に診てもらうための道程(近道)
癌の名医に「病院・医師選びのポイント」と「名医に診てもらう方法(どういうルートで先生のところに患者が来るのか)」をヒアリングしましたので、ご興味のある方はご覧ください。
●がんの名医に教えて頂いた「名医に診てもらう方法」
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※医師の役職については、各病院の公式サイトを出典としています。
