乳がん末期とは|症状・余命・生存率・ステージ4の治療と緩和ケア

日本全国の名医・専門医ガイド:がん・脳疾患・心臓病と整形外科の専門医情報を探せるサイト

乳がん末期とは、一般的に遠隔転移を伴うステージ4の乳がんや、根治を目的とした治療が難しくなった段階を指して使われる言葉です。
医学的には「末期」という明確な定義があるわけではありませんが、がんが全身に広がり、治療の目的が腫瘍の完全除去から病勢のコントロールや生活の質の維持へと移行する段階を指して使われることが多くなります。
乳がんは他のがんと比べて治療の選択肢が多く、転移を伴う状態でも長期間にわたり病勢をコントロールできる症例が存在することが知られています。
本ページでは、乳がん末期の症状、生存率、余命、治療の選択肢、緩和ケアの役割などについて、公表データをもとに整理します。
なお、本ページで紹介する生存率や余命に関する情報は統計データに基づくものであり、個々の患者の経過を示すものではありません。

補完療法(漢方)に関する参考情報【広告】
抗がん漢方薬の最新資料(参考書籍・PDF資料ほか)と無料サンプルのご案内です。
実際の使用者70名の体験談はこちらです。

乳がん末期とは(ステージ4との関係)

乳がんでは、がんの広がりを示す指標としてステージ分類が用いられます。
ステージは腫瘍の大きさ、リンパ節転移の有無、遠隔転移の有無などをもとに判断されます。
一般に「乳がん末期」という言葉は、遠隔転移を伴うステージ4の状態を指して使われることが多いですが、医学的な正式名称ではありません。
乳がんは骨、肺、肝臓、脳などに転移することがありますが、転移の部位や腫瘍の性質によって経過は大きく異なります。
近年は薬物療法の進歩により、転移を伴う乳がんでも長期にわたり病勢をコントロールできる症例が増えています。
そのため、ステージ4であっても必ずしも短期間で生命に影響するとは限らない点が乳がんの特徴とされています。


乳がん末期の症状

乳がん末期では、がんが転移した臓器によってさまざまな症状が現れることがあります。
代表的な症状には次のようなものがあります。

骨転移
乳がんで最も多い転移部位の一つで、腰や背中、骨盤などの痛みとして現れることがあります。骨折のリスクが高まる場合もあります。
肺転移
咳、息切れ、胸の違和感などが現れることがあります。
肝転移
倦怠感、食欲低下、腹部の違和感などが見られることがあります。
脳転移
頭痛、吐き気、めまい、神経症状などが現れることがあります。

ただし、これらの症状の現れ方には個人差があり、無症状のまま画像検査で転移が見つかるケースもあります。

乳がん末期の生存率

下記は、院内がん登録の公表データをもとに整理した乳がんのステージ別生存率です。
生存率データには、ネット・サバイバル(純生存率)の数値を記載しています。

stage5年生存率
2015年診断)
10年生存率
(2012年診断)
99.0%93.7%
94.7%85.4%
81.1%63.8%
40.5%17.0%
全平均91.8%82.5%

出典:国立がん研究センター「院内がん登録生存率集計結果閲覧システム」
※がん種および診断年を選択して表示される全国集計データをもとに整理しています。
※生存率は院内がん登録の集計に基づく参考値であり、個々の予後を示すものではありません。

●生存率データの読み方
乳がんは比較的生存率の高いがんとして知られており、早期の段階では非常に高い生存率が示されています。
ステージⅠでは5年生存率が約99%とされており、早期発見と治療によって多くの患者が長期生存していることがわかります。
一方、遠隔転移を伴うステージⅣでは5年生存率は約40%とされており、他のステージと比べて低下します。
ただし、この数値は全国の患者を集計した統計値であり、個々の患者の余命や治療結果を示すものではありません。
乳がんでは腫瘍のサブタイプや治療反応によって経過が大きく異なるため、同じステージであっても見通しには大きな個人差があります。

乳がん末期の余命

乳がん末期の余命については、多くの方が関心を持つ情報ですが、医学的には個々の患者の余命を正確に予測することは難しいとされています。
余命に影響する主な要因としては、
・転移の部位
・腫瘍のサブタイプ
・治療への反応
・全身状態
などが挙げられます。
乳がんは薬物療法の選択肢が多く、治療によって長期間にわたり病勢をコントロールできる症例もあります。
そのため、統計データのみで将来を判断するのではなく、主治医による個別の評価が重要となります。


乳がん末期の治療(全身治療)

乳がん末期では、がんが体内の複数の部位に広がっていることが多いため、全身に作用する薬物療法が中心となります。
主な治療には次のようなものがあります。

ホルモン療法
ホルモン受容体陽性乳がんでは、女性ホルモンの働きを抑える薬物療法が用いられます。
・抗がん剤治療
腫瘍の増殖を抑える薬物療法で、進行乳がんで使用されることがあります。
・分子標的薬
HER2陽性乳がんなどでは特定の分子を標的とした薬剤が用いられます。
・免疫療法
一部の乳がんでは免疫チェックポイント阻害薬が治療選択肢となることがあります。

治療の目的は、がんの進行を抑えながら生活の質を維持することです。
<参考ページ>
乳がんの抗がん剤治療
がん治療における補完治療とは?


乳がん末期と緩和ケア

乳がん末期では、がんによる症状や治療の副作用に対して緩和ケアが重要になります。
緩和ケアは人生の最終段階だけに行われるものではなく、治療と並行して早い段階から行われることもあります。主な内容には、
・痛みなどの症状緩和
・精神的サポート
・在宅療養の支援
・家族への支援
などがあります。


よくある質問

🅠乳がん末期でも長く生きることはありますか
🅐乳がんは薬物療法の選択肢が多く、転移を伴う状態でも長期にわたり病勢をコントロールできる症例が存在します。
🅠余命宣告は必ず行われますか
🅐余命の説明は患者本人の希望や状況に応じて行われることが多く、必ずしもすべての患者に明確な余命が伝えられるわけではありません。
🅠在宅療養は可能ですか
🅐病状や医療体制によっては、訪問診療や訪問看護を利用しながら自宅で療養することも可能です。

相談できる窓口

乳がんや治療に関する相談については、次のような窓口があります。
・がん相談支援センター
・がん診療連携拠点病院
・緩和ケア外来
これらの施設では、治療や生活支援について専門スタッフに相談することができます。

まとめ(乳がん末期の理解)

乳がん末期とは、一般的に遠隔転移を伴うステージ4の状態などを指して使われる言葉ですが、医学的に明確な定義があるわけではありません。
乳がんは他のがんと比べて治療の選択肢が多く、転移を伴う状態でも治療によって病勢をコントロールできるケースがあります。
乳がん末期に関するポイントを整理すると、次のようになります。
・乳がん末期は一般にステージ4を指して使われることが多い
・骨、肺、肝臓、脳などへの転移によってさまざまな症状が現れる
・全国統計ではステージ4の5年生存率は約40%
・治療の目的は病勢のコントロールと生活の質の維持
・症状緩和のために緩和ケアが重要な役割を果たす

生存率や余命に関する情報は統計データに基づく参考値であり、個々の患者の状況によって経過は大きく異なります。
実際の治療方針や見通しについては、主治医と相談しながら判断することが重要です。

<参考文献・出典>
本ページの内容は、以下の公表資料および医療情報を参考に整理しています。
・国立がん研究センター がん情報サービス
・国立がん研究センター 院内がん登録生存率集計結果
・日本乳癌学会 診療ガイドライン
・各医療機関の公開資料

補完療法(漢方)に関する参考情報【広告】
抗がん漢方薬の最新資料(参考書籍・PDF資料ほか)と無料サンプルのご案内です。
実際の使用者70名の体験談はこちらです。

⇒がん末期・進行期のページトップへ


全国のがん診療拠点病院一覧

関連情報として、全国のがん診療連携拠点病院(全国に464施設あり)の情報を掲載致します。
下記のリンクよりご確認いただけますので、ご覧ください。

北海道・東北地方の拠点病院

中国・四国地方の拠点病院

広島岡山山口鳥取
島根
徳島愛媛香川高知

九州・沖縄地方の拠点病院

福岡佐賀長崎熊本
大分宮崎鹿児島沖縄

※拠点病院指定状況は厚生労働省および国立がん研究センター等の公開情報をもとに整理しています。


乳がんの名医・専門医リスト

全国の乳がんの名医・専門医リスト(医師の所属、役職、得意分野などを掲載)については、下記のページをご覧ください。

乳がん(東日本)乳がん(西日本)

■名医に診てもらうための道程(近道)

癌の名医に「病院・医師選びのポイント」と「名医に診てもらう方法(どういうルートで先生のところに患者が来るのか)」をヒアリングしましたので、ご興味のある方はご覧ください。

●がんの名医に教えて頂いた「病院・医者選びのポイント」
●がんの名医に教えて頂いた「名医に診てもらう方法」

 ⇒トップページへ戻る

※本サイトは制度上の指定状況および公表データを整理した情報提供ページであり、個別の治療方針を示すものではありません。

【免責事項】
「日本の名医リスト(doctor-cancer.com)」は、一般的な医療情報の提供を目的として、国立がん研究センター等の公的機関資料、医療機関公式情報、学会等の公開情報をもとに整理・編集しています。
2014年11月の開設以降、継続的な内容更新に努めています。
掲載内容は情報提供を目的としたものであり、特定の治療法・医療機関・医師の受診や治療効果を保証・推奨するものではありません。
診断・治療の最終判断は必ず主治医等の医療専門職にご相談ください。
なお、本サイトで使用する「名医」という表現に公的な統一定義はありません。
掲載情報は公開資料に基づき整理したものであり、特定の医師の優劣や治療成績を保証するものではありません。
本サイトには広告(アフィリエイトを含む)が表示される場合があります。リンク先の商品・サービスの内容、効果、安全性等について本サイトが保証するものではありません。