甲状腺がんのステージ別生存率【5年・10年/全国集計】がん診療病院データ

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本ページでは、日本国内のがん診療病院における甲状腺がんのステージ別生存率について、国立がん研究センター等が公表している院内がん登録生存率の全国集計データをもとに整理しています。
甲状腺がんにはいくつかの種類がありますが、患者数の多くを占めるのは、甲状腺乳頭がんと濾胞がんです。本ページでは、これらをまとめて「甲状腺乳頭濾胞がん」として扱っています。
本ページでは、甲状腺乳頭濾胞がんの生存率データを中心に解説しています。
甲状腺がんは多くのがんの中でも生存率が高い腫瘍として知られていますが、予後はステージや年齢、がんの種類(組織型)によって大きく異なります。
ここでは、
・ステージ別の5年生存率・10年生存率
・長期予後の特徴
・甲状腺がんの種類による生存率の違い
・年齢が予後に与える影響
などを整理し、公開されている統計データを理解するための参考資料としてまとめています。

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甲状腺がんステージ別生存率(全国集計)

下記は、院内がん登録の公表データをもとに整理した甲状腺がん(甲状腺乳頭濾胞がん)のステージ別生存率です。
生存率データには、ネット・サバイバル(純生存率)の数値を掲載しています。

stage5年生存率
2015年診断)
10年生存率
(2012年診断)
97.9%97.3%
97.0%89.0%
98.9%95.4%
89.2%72.9%
全平均96.1%90.5%

出典:国立がん研究センター「院内がん登録生存率集計結果閲覧システム」
※がん種および診断年を選択して表示される全国集計データをもとに整理しています。
※生存率は院内がん登録の集計に基づく参考値であり、個々の予後を示すものではありません。

●生存率を見る際のポイント
甲状腺がんの生存率を理解する際には、他のがんとは異なる特徴を考慮する必要があります。
まず、甲状腺がんは
・乳頭がん
・濾胞がん
・髄様がん
・未分化がん
など複数の組織型に分類されます。
このうち乳頭がん・濾胞がんは予後が良好であり、患者数の大部分を占めます。

一方、未分化がんなどは予後が大きく異なるため、生存率の解釈には注意が必要です。
また甲状腺がんでは、年齢が予後に強く影響する腫瘍として知られています。
特に若年層では、リンパ節転移があっても長期生存が期待できるケースが多く報告されています。
そのため、公開されている生存率は全体の傾向を理解するための統計情報として見ることが重要です。

甲状腺がんの余命・平均余命について

甲状腺がんと診断された際、多くの方が「余命」や「どれくらい生きられるのか」という点を気にされます。
しかし甲状腺がんは長期の経過をたどることが多いがんであり、医療現場では「余命〇年」といった形で見通しを断定することは一般的ではありません。
院内がん登録の全国集計では、甲状腺がんの5年生存率は
・ステージⅠ:約98%
・ステージⅡ:約97%
・ステージⅢ:約99%
・ステージⅣ:約89%
と報告されています。
この数値からも分かるように、甲状腺乳頭濾胞がんでは、進行例でも比較的高い生存率が示されている点が特徴です。
ただし、年齢、遠隔転移の有無、腫瘍の組織型などによって予後は大きく異なります。

甲状腺がんのステージ別生存率の傾向について

甲状腺がんのステージ分類は、以下のTNM分類をもとに判断されます。
・T:腫瘍の大きさ・周囲への広がり
・N:リンパ節転移の有無
・M:遠隔転移の有無
ただし甲状腺がんでは、年齢によってステージ分類の考え方が異なるという特徴があります。
特に若年患者では、リンパ節転移があっても予後が良好なケースが多いことが知られています。
また治療の中心は、甲状腺切除術やリンパ節郭清などの手術療法で、必要に応じて放射性ヨウ素治療などが検討されます。
近年は、進行例に対して、分子標的薬や新しい薬物療法などの治療選択肢も広がっています。

甲状腺がんステージ1について

ステージ1は、腫瘍が甲状腺内に限局する比較的早期の段階です。
甲状腺乳頭がんでは、小さな腫瘍であれば経過観察(アクティブサーベイランス)が選択されることもあります。
手術を行う場合は、甲状腺部分切除または全摘術が検討されます。
院内がん登録の全国集計では、ステージⅠの5年生存率は97.9%と非常に高い水準が報告されています。

甲状腺がんステージ2について

ステージ2は、年齢や腫瘍の広がり方などを踏まえて分類される段階です。
治療の中心は手術療法であり、甲状腺切除、リンパ節郭清などが行われます。
院内がん登録では、ステージⅡの5年生存率は97.0%と高い数値が示されています。

甲状腺がんステージ3について

ステージ3は、腫瘍の広がりやリンパ節転移の状況などを踏まえて分類される段階です。
甲状腺乳頭がんでは、リンパ節転移があっても生存率が大きく低下しないことが知られています。
院内がん登録の全国集計では、ステージⅢの5年生存率は98.9%となっています。

甲状腺がんステージ4について

ステージ4は、遠隔転移や周囲臓器への進展を伴う場合を含む進行段階です。
治療の中心は
・手術
・放射性ヨウ素治療
・分子標的薬
などの治療となります。

甲状腺がんステージ4の生存率はどのくらい?
甲状腺がんステージ4の生存率について検索される方は多く、実際の数値を知りたいという声も少なくありません。
院内がん登録の全国集計では、甲状腺がんステージⅣの5年生存率は89.2%、10年生存率は72.9%と報告されています。
この数値は全国のがん診療病院の患者データを集計した統計であり、個々の患者の経過を直接示すものではありません。
遠隔転移の部位や患者の年齢、腫瘍の種類などによって予後は大きく異なります。

まとめ

国立がん研究センターの院内がん登録全国集計では、甲状腺がん(甲状腺乳頭濾胞がん)の生存率は、診断時のステージによって次のように報告されています。
・ステージⅠ:97.9%
・ステージⅡ:97.0%
・ステージⅢ:98.9%
・ステージⅣ:89.2%

甲状腺乳頭濾胞がんは多くのがんの中でも生存率が高い腫瘍として知られていますが、年齢や腫瘍の種類、遠隔転移の有無などによって予後は変わります。
生存率は集団統計に基づく指標であり、実際の経過は患者ごとの条件によって異なります。
具体的な治療方針や見通しについては、主治医の説明を踏まえて総合的に理解することが重要です。

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