本ページでは、日本国内のがん診療病院における非小細胞肺がんのステージ別生存率を、国立がん研究センターが公表している院内がん登録生存率の全国集計データをもとに整理しています。
肺がんは大きく「非小細胞肺がん」と「小細胞肺がん」に分けられますが、非小細胞肺がんは全体の約80〜85%を占める主要なタイプです(※小細胞肺がんについては、別ページで解説しています)。
腺がん・扁平上皮がん・大細胞がんなどを含み、手術・放射線・薬物療法(分子標的薬・免疫療法)など多様な治療選択肢があることが特徴です。
小細胞肺がんとは進行速度や治療方針が大きく異なるため、生存率の考え方も別に整理する必要があります。
数値の読み方や臨床的な意味についても整理していますので、参考情報としてご活用ください。
がん診療病院・専門病院の役割・種類については、こちらをご覧ください。
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非小細胞肺がんステージ別生存率(全国集計)
下記は、院内がん登録の公表データをもとに整理した非小細胞肺がんのステージ別生存率です。
生存率データには、ネット・サバイバル(純生存率)の数値を記載しています。
| stage | 5年生存率 (2015年診断) | 10年生存率 (2012年診断) |
| Ⅰ | 82.6% | 64.6% |
| Ⅱ | 53.6% | 31.7% |
| Ⅲ | 31.1% | 15.4% |
| Ⅳ | 9.6% | 2.8% |
| 全平均 | 48.2% | 32.6% |
出典:国立がん研究センター「院内がん登録生存率集計結果閲覧システム」
※がん種および診断年を選択して表示される全国集計データをもとに整理しています。
※生存率は院内がん登録の集計に基づく参考値であり、個々の予後を示すものではありません。
●生存率を見る際のポイント
非小細胞肺がんの生存率は、ステージだけでなく「手術が可能かどうか」「遺伝子変異の有無」「全身状態」などによって大きく変わります。
特に重要なポイントとして
・切除可能例(手術あり)かどうか
・EGFR・ALKなどの遺伝子変異
・PD-L1発現
・年齢や基礎疾患
などが予後に強く影響します。
また、同じステージⅣでも分子標的薬や免疫療法が有効な場合には、長期生存例が報告されるケースもあります。
非小細胞肺がんの余命・平均余命について
非小細胞肺がんでは「余命」に関心を持つ方が多いものの、個別の生存期間を正確に予測することは困難とされています。
院内がん登録では、ステージⅣの5年生存率は約9〜10%と報告されています。
ただし、近年は分子標的薬や免疫チェックポイント阻害薬の導入により、生存期間中央値(MST)の延長が報告されている領域でもあります。
特に遺伝子変異がある場合には、従来より長期間病勢をコントロールできるケースもみられます。
非小細胞肺がんのステージ別生存率の傾向について
非小細胞肺がんは、早期で発見され手術が可能な場合には高い生存率が期待できます。
ステージⅠでは5年生存率80%以上と報告されており、根治が期待できる段階です。
一方でステージⅣでは生存率は低下しますが、近年は薬物療法の進歩により従来より改善傾向にあります。
また、腺がん・扁平上皮がんなどの組織型によっても治療選択や予後が異なります。
手術の可否と生存率の関係
非小細胞肺がんでは、手術が可能かどうかが予後に大きく影響します。
・手術可能(主にステージⅠ〜Ⅱ)
→ 根治が期待できる
・手術不可(進行例)
→ 薬物療法・放射線治療が中心
特に手術が行われた症例では、生存率が大きく改善することが知られています。
分子標的薬・免疫療法と生存率
近年の非小細胞肺がん治療では
・EGFR阻害薬
・ALK阻害薬
・免疫チェックポイント阻害薬
などの導入により、生存率の改善が報告されています。
特にステージⅣでも、治療反応が良好な場合には長期生存が期待できる症例が増えています。
非小細胞肺がんステージ1について
ステージ1は腫瘍が肺内に限局した早期段階です。
治療の中心は外科切除であり、5年生存率は82.6%と報告されています。
この段階では根治が期待できる集団に位置づけられます。
非小細胞肺がんステージ2について
ステージ2では腫瘍の進展やリンパ節転移がみられます。
手術+術後補助療法が基本となり、5年生存率は53.6%です。
非小細胞肺がんステージ3について
ステージ3は局所進行例であり、手術・化学療法・放射線療法を組み合わせた治療が行われます。
5年生存率は31.1%と報告されています。
非小細胞肺がんステージ4について
ステージ4は遠隔転移を伴う段階で、全身療法が中心となります。
5年生存率は9.6%、10年生存率は2.8%です。
ただし、分子標的薬や免疫療法の進歩により、長期生存例も報告されています。
再発と生存率について
非小細胞肺がんでは、再発後も治療選択肢が比較的多いことが特徴です。
再発や転移がみられた場合でも
・分子標的薬
・免疫療法
・放射線治療
などを組み合わせることで、病勢コントロールが可能なケースがあります。
まとめ
非小細胞肺がんの生存率は、ステージに加えて手術の可否、遺伝子変異、治療反応性によって大きく左右されます。
特に早期では高い生存率が期待できる一方、進行例でも近年は治療の進歩により予後の改善がみられています。
生存率は集団統計であり、個々の経過は大きく異なるため、主治医の説明とあわせて理解することが重要です。
数値のみで判断するのではなく、ご自身の病型や治療状況を踏まえて理解することが大切です。
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